ピアノや楽器の演奏などで、楽譜を読みたいけど、休符の種類や意味、長さがよく分からないなぁ。
休符の種類や意味、記号の書き方について知りたいな。
そもそも何で休符って必要なんだろう?
何か意味があるのかな?
という疑問をお持ちの方へ。
私も自分がピアノを習っていた時は、休符ってただの休みかと思ってたけど、実は重要な役割があったことに気付かされました!
という訳で、講師として20年以上教える中で気づいた休符の意味や、大事な役割を交えてご紹介します。
本記事では、下記の内容で解説します。
Contents
休符の種類とその意味は?
休符の名前も音符と一緒で、全休符をいくつに分けたかによって名前が付いています。
上の図を見てもらうと分かるように、休符は全音符を1として考えると、
2つに分けた休符だから「2ぶ(ん)休符」、
4つに分けた休符だから「4ぶ(ん)休符」、
8つに分けた休符だから「8ぶ(ん)休符」、
16に分けた休符だから「16ぶ(ん)休符」となります。
休みの長さ一覧/リズム唱の言い方
この「ウンウン」などの言い方(リズム唱と言います)は、本によっては「スンスン」とかいろいろな言い方があります。
それぞれ覚えやすい言い方で覚えればいいと思います。
また、付点休符も付点音符と同じように休符の右横に点(・)がつくことになりますが、現在ではほとんど使われません。
休符の長さを音を交えて確認しよう
では、全休符、4分休符、8分休符、16分休符を同じ長さだけ伸ばす音符と交互に入れてみましたので聴いてみましょう。
休符の書き方
休符は五線のどの位置に書くかが決まっています。
(ただし、片手だけで、2つのパートを弾いたりする場合は例外)
上手に書けるようになるコツは、小学校のころ、ひらがなを覚えるのに何回も書いたのと同じで、目で理解するだけでなく、ズバリ実際に何回も書いてみることです。
そもそもなぜ休符が必要なの?
次に、休符がなぜ必要なのかを考えてみましょう。
楽譜を見ると、曲の中には休符も混じってますよね。
何で休みの必要があるんだろう?って考えた事はありませんか?
私も以前は「別に最後までのばして、次の音に行けばいいのに」って正直思ってた時があります^^;。
でも、実は休符には大事な役割があったのです!
それは・・・
休符があることで、
- 緊張感が作られたり
- 「次はどうなるんだろう?」と、ワクワク感がわいたり
- 右手や左手だ休符になっている事で、より1つしか鳴っていない音に集中したり
と、曲に味わいがでたり、曲の表情がより豊かになったりするということです。
例えば、「かっこう」の曲で休符があるのと無い楽譜とで聴き比べてみると、
■休符がある「かっこう」
こんな感じ。
■休符がない「かっこう」
いかがでしょうか?
もう1つ、
■「森のくまさん」の休符がある場合
■休符が無い「森のくまさん」
どうでしょうか?
休符がある方が曲にメリハリや緊張感が出てきませんか?
音楽って、音が鳴ってるだけじゃなく、休符という、音が無い空間を聴くというのも貴重な時間なんですね。
まとめ
今回は「休符の名前の意味と長さ」と「休符の書き方」についてまとめてみました。
休符というのは音を弾かないただの「休み」なのではなく、作曲者が曲にメリハリをつけたりと、曲の表情をより豊かにするためにあえて使うという事について解説しました。
これからは、休符をあえて意識する事で、あなたの音楽もきっと素敵なものになると思いますよ☆彡。
なお、「音符の長さと覚え方」について知りたい方はコチラ
音符の長さと覚え方基礎編(実際の音をチェックしながら進めていくよ)