山陽新幹線のひかりレールスター。
山陽新幹線のひかりレールスター専用車両として、当時の最新鋭車両だった700系をベースに作られた車両です。
のぞみやひかりとは違った車内設備とサービスで、より速く、より快適な新幹線の旅を提供してくれた車両でした。
そんなひかりレールスターですが、デビューからかなりの年数が経過していて、その役割を九州新幹線直通の「さくら」にほぼ交代。
ひかりレールスターとして走るのはまれで、山陽新幹線のこだま用として運用されるようになっています。
とはいえ、快適な車内設備はそのまま使われているので、N700系や700系車両の普通車よりも、かなり快適に過ごせるようになっています。
山陽新幹線でこだまに乗る時は、より快適なひかりレールスターに乗ってみたい、そう考える方もいらっしゃるのでは?
そこで、この記事では、山陽新幹線のこだまがひかりレールスターを使って走っている車両とその車両設備、さらに座席表とオススメの座席についてまとめてみました。
※2019年11月20日以降のダイヤに対応しています
Contents
ひかりレールスターがこだま運用で走る列車
山陽新幹線では、N700系・ひかりレールスター・500系がこだまとして走っています。
ここでは、ひかりレールスターが使われているこだまをまとめました。
上り(新大阪方面行き)
列車 | 備考 |
こだま722号 福山発、新大阪行き |
4号車自由席 |
こだま726号 広島発、岡山行き |
ー |
こだま728号 新岩国発、新大阪行き |
ー |
こだま732号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま734号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま736号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま738号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま744号 博多発、新大阪行き |
ー |
こだま746号 博多発、新大阪行き |
ー |
こだま748号 博多発、新大阪行き |
ー |
こだま750号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま752号 博多発、新大阪行き |
ー |
こだま754号 博多発、新大阪行き |
ー |
こだま756号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま758号 博多発、新大阪行き |
ー |
こだま760号 博多発、岡山行き |
ー |
こだま766号 博多発、岡山行き |
4号車自由席 |
こだま768号 博多発、福山行き |
4号車自由席 |
こだま858号 博多発、新下関行き |
全車自由席 |
下り(博多方面行き)
列車 | 備考 |
こだま853号 新山口発、博多行き |
全車自由席 |
こだま823号 広島発、博多行き |
4号車自由席 |
こだま859号 新下関発、博多行き |
全車自由席 |
こだま721号 岡山発、広島行き |
全車自由席 |
こだま723号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま725号 岡山発、広島行き |
4号車自由席 |
こだま727号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま729号 姫路発、博多行き |
ー |
こだま733号 新大阪発、博多行き |
ー |
こだま735号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま737号 新大阪発、博多行き |
ー |
こだま739号 新大阪発、博多行き |
ー |
こだま743号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま747号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま749号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま751号 岡山発、博多行き |
ー |
こだま825号 広島発、博多行き |
4号車自由席 |
こだま757号 新大阪発、博多行き |
ー |
こだま761号 新大阪発、広島行き |
ー |
こだま763号 岡山発、新山口行き |
ー |
こだま767号 新大阪発、広島行き |
ー |
こだま771号 新大阪発、岡山行き |
ー |
こだま運用時のひかりレールスターの座席表
ひかりレールスターは全て8両編成です。
全車普通車の扱いで、グリーン車の設定はありません。ですが、グリーン車なみの座席を使っている号車があります。
また、ひかり運用時とは異なり、こだま運用時は使えない座席があります。
1号車(自由席)
2号車(自由席)
3号車(自由席)
4号車(指定席、一部自由席)
4号車は基本、指定席ですが、列車によって自由席の場合があります。
左右ともに2列の座席配置となっていて、グリーン席なみの座席が設定されています。
5号車(指定席、全車自由席時は自由席)
5号車は基本、指定席ですが、全車自由席で運行する場合に自由席となります。
左右ともに2列の座席配置となっていて、グリーン席なみの座席が設定されています。
また、5号車には最前列と最後列に、コンセントがついたオフィスシートがあります。座席表のオレンジの場所が、オフィスシートになります。
6号車(指定席、全車自由席時は自由席)
6号車は基本、指定席ですが、全車自由席で運行する場合に自由席となります。
左右ともに2列の座席配置となっていて、グリーン席なみの座席が設定されています。
また、6号車には最前列と最後列に、コンセントがついたオフィスシートがあります。座席表のオレンジの場所が、オフィスシートになります。
7号車(自由席)
7号車には最前列と最後列に、コンセントがついたオフィスシートがあります。座席表のオレンジの場所が、オフィスシートになります。
また、左右ともに2列の座席配置となっていて、グリーン席なみの座席が設定されています。
図にある(※)の場所は、車椅子対応スペースとなっています。
8号車(自由席)
8号車には最前列と最後列に、コンセントがついたオフィスシートがあります。座席表のオレンジの場所が、オフィスシートになります。
また、左右ともに2列の座席配置となっていて、グリーン席なみの座席が設定されています。
8号車の新大阪側には個室席がありますが、こだまで運行している時は、使用できません。
ひかりレールスターの車内設備
全車禁煙
ひかりレールスターの車両は全車禁煙です。喫煙ルームもありません。
タバコを吸いたいかたは、乗車前に済ませておきましょう。
トイレ
ひかりレールスターのトイレは、次の号車の間にあると考えていただければ、座席選びの参考になるかと思います。
- 1号車と2号車の間
- 3号車と4号車の間
- 5号車と6号車の間
- 7号車と8号車の間
座席のコンセント
ひかりレールスターでは、5号車、6号車、7号車、8号車にコンセントがあります。
各号車の最前列、または最後列の壁側にコンセントが設置されています。先に書いた座席表のオレンジ色の座席の位置にあります。
ひかりレールスター以外のこだまでコンセントが使いたい方は、こちらの記事を参考になさってください。
ひかりレールスターの車両
ひかりレールスターは、700系をベースにして作られた車両ということもあって、形状は700系と同じですが、デザインが特徴的です。
正面から見ると、運転席周辺がダークグレーで塗られています。
先頭と最後尾の車両の横には、英語で「Rail Star」の文字が入っています。
個人的には、この「レールスター」という言葉の響きが、速さと流麗さをイメージさせて、好きです。できれば後継出して欲しかった。
そして、車窓周辺にはダークグレーとサニーイエローの帯が先頭から最後尾まで塗られています。
新幹線といえば、白と青のラインのイメージがありましたが、500系に続いて、かなり斬新な色使いで驚いた記憶があります。
ひかりレールスターの略歴
2000年3月から運行を開始した「ひかりレールスター」の専用車両としてデビューしました。
「レールスター」という名称は、車両が走っていく姿を「レール上を駆け抜ける流星の様なイメージ」で表現したことが由来。
当時の最新鋭車両だった700系が、のぞみやひかりとして走っていましたが、より速く、より快適にという乗客のニーズに答えて作られました車両です。
全車普通車ではあったものの
- 左右共に2列となる、グリーン席なみの座席を採用
- 700系グリーン車同様の暖色系蛍光灯による半間接式照明の採用
- 新幹線初の座席用コンセントを設置したオフィスシートの採用
- 4人用個室コンパートメントの採用
など、他の車両にはない快適性を重視した車内設備が用意されました。
2011年3月の九州新幹線との相互乗り入れが始まると、その役割をN700系「さくら」と交代していくことになり、ひかりレールスターの運行本数も減少。
現在はこだまとしての運行が主な活躍の場となっています。
まとめ
デビューから20年近く経つひかりレールスターですが、まだまだこだまの主力として活躍しています。
ですが、2020年以降の新型車両の導入が進んでいくこともあって、500系同様に完全引退する時期もそう遠くないのかもしれません。
ゆったり移動できるこだまとして、山陽新幹線に乗る時は選んでみようと思います。
それではまとめです。
- ひかりレールスターはこだまの主力、ほとんどのこだまで運用されている
- 座席のオススメはグリーン席なみに快適な4号車〜8号車
- コンセントが欲しい方は4号車〜8号車の最前列または最後列の座席へ
こだま号の記事は、他にも次のようなものがあるので、よければご覧ください。
こだまが500系運用で走る列車
こだまの停車時間が長い駅
こだまで新大阪〜東京を移動
こだまで名古屋〜東京を移動
こだまで京都〜東京を移動