新幹線の各駅停車、こだま号。
のぞみが主役の東海道新幹線で、今でも新大阪〜東京という長距離を走っています。
のぞみ、ひかりと比べると、新大阪〜東京間はかなりの時間がかかります。けれど、座席はかなり空いているケースを見かけますよね。
先日新大阪からのこだまに乗った時は、最後尾となる1号車なんか、ほぼ貸切状態でしたから。
その時、もし急ぐ旅でなければ、こだまを使って新大阪から東京まで、東京から新大阪まで移動するのはどうなんだろう?
実際の所要時間は一体どれくらい?
料金に違いはあるの?
そんなことを疑問に思ってしまったので、ちょっと調べてみました。
Contents
所要時間
まずは所要時間から行きましょう。
*発車時刻、所要時間は2019年10月時点の内容です
新大阪から東京(上り方向)、東京から新大阪(下り方向)全ての便で3時間57分です。
のぞみの所要時間が2時間30分程度なので、1時間30分ほど余分にかかる計算にになります。
新大阪から東京(上り方向)
新大阪から出発するこだまは、毎時50分発、きっちり60分間隔で発車しています。
そして、全ての列車が同じ所要時間です。
発車時刻 | 所要時間 |
7時50分 東京行き始発 |
3時間57分 |
毎時50分 | 3時間57分 |
18時50分 東京行き最終 |
3時間57分 |
※18時50分以降にも、こだまはありますが、静岡、三島止まりなので東京まで行くことができません。
新大阪から東京までの停車駅は全部で15駅。新大阪から各駅までの所要時間は次の通りです。
停車駅 | 所要時間 |
京都 | 13分 |
米原 | 34分 |
岐阜羽島 | 56分 |
名古屋 | 1時間8分 |
三河安城 | 1時間21分 |
豊橋 | 1時間40分 |
浜松 | 1時間58分 |
掛川 | 2時間13分 |
静岡 | 2時間27分 |
新富士 | 2時間40分 |
三島 | 2時間56分 |
熱海 | 3時間9分 |
小田原 | 3時間17分 |
新横浜 | 3時間38分 |
品川 | 3時間49分 |
東京から新大阪(下り方向)
東京から出発する新大阪行きは、毎時56分発、こちらもきっちり60分間隔で発車しています。
そして、全ての列車が同じ所要時間です。
発車時刻 | 所要時間 |
6時56分 新大阪行き始発 |
3時間57分 |
毎時56分 | 3時間57分 |
15時56分 新大阪行き最終 |
3時間57分 |
新大阪行き最終のこだまの時間が15時台というのは、ちょっと驚き。かなり早い感じもしますね。
15時56分以降も、こだまはあるんですが、名古屋、三島、静岡、浜松止まりなので新大阪まで行くことができません。
東京から新大阪までの停車駅は全部で15駅。東京から各駅までの所要時間は次の通りです。
停車駅 | 所要時間 |
品川 | 7分 |
新横浜 | 19分 |
小田原 | 34分 |
熱海 | 47分 |
三島 | 55分 |
新富士 | 1時間10分 |
静岡 | 1時間27分 |
掛川 | 1時間43分 |
浜松 | 1時間56分 |
豊橋 | 2時間12分 |
三河安城 | 2時間30分 |
名古屋 | 2時間47分 |
岐阜羽島 | 2時間58分 |
米原 | 3時間16分 |
京都 | 3時間42分 |
実際に走っている時間
全ての駅ではありませんが、のぞみやひかりに追い越される際に、平均3〜4分ほど停車しています。
新大阪〜東京間では15駅に停車するので、合計したらおよそ50分ほどです。
新大阪〜東京間の所要時間は3時間57分なので、そこから差し引いて実質3時間10分くらいになります。
料金
続いて新大阪〜東京間の料金です。
*2019年10月の消費税増税による料金変更に対応しています
こだまのきっぷの購入方法は全部で5種類あります。
- 券売機、窓口(通常のきっぷ、回数券)
- ネット(EX予約)
- ネット(スマートEX)
- 旅行代理店(ぷらっとこだま)
- 金券ショップ(回数券のバラ売り)
おすすめの購入方法
こだまも含めて新幹線の料金は、繁忙時期(GW、お盆、年末年始)か、そうでないかによって料金が変わってきます。
それを踏まえた上で、いくつかの状況別におすすめの購入方法をまとめてみました。
なお、個人・グループ・家族といった、いずれの利用方法でも、おすすめは同じです。
繁忙時期(GW、お盆、年末年始)に使う方
予定まで1週間くらい余裕があり、その予定が変わらない場合
きっちり予定が決まっていて、変更することがないのであれば、「旅行代理店(ぷらっとこだま)」で説明しているきっぷ「ぷらっとこだま」をおすすめします。
繁忙時期に使えるこだま専用きっぷの中でも最安であり、ドリンクが一つ購入できるチケットがついてきます。
予定まで時間的余裕があまりない場合、予定が変わる可能性がある場合
この場合は、「ネット(スマートEX)」で説明している「スマートEX」がおすすめになります。
指定席であれば「通常のきっぷ」と比べて若干ですが、割安な料金設定になっています。
事前に手持ちのクレジットカードと交通系ICカードの登録が必要ですが、登録後すぐに使えるようになります。
繁忙時期(GW、お盆、年末年始)以外に使う方
予定まで1ヶ月くらいの余裕がある場合
この場合は、「ネット(EX予約)」で説明している「EX予約」がおすすめになります。
特にこだま利用者向けの「EXこだま」が一番のおすすめです。
EX予約には専用クレジットカードの作成と年会費が必要になりますが、年に2回以上利用すれば、他の購入方法を超えるだけの割引が可能となります。
また専用クレジットカードを持っていれば、繁忙時期であっても予約変更が可能、かつ割安なきっぷを購入することができます。
専用クレジットカードの発行までに2〜3週間の時間がかかるので、それ以上先の予定であれば、今のうちに入手しておくと良いですね。
予定まで1週間くらいの余裕があり、その予定が変わらない場合
きっちり予定が決まっていて、変更することがないのであれば、「旅行代理店(ぷらっとこだま)」で説明しているきっぷ「ぷらっとこだま」をおすすめします。
「EXこだま」に次いで割安なこだま専用のきっぷで、ドリンクが一つ購入できるチケットがついてきます。
EX予約の準備をする時間がない方は、こちらを利用すると良いでしょう。
予定まで時間的余裕があまりない場合、予定が変わる可能性がある場合
この場合は「ネット(スマートEX)」で説明している「スマートEX」がおすすめになります。
指定席であれば「通常のきっぷ」と比べて若干ですが、割安な料金設定になっています。
事前に手持ちのクレジットカードと交通系ICカードの登録が必要ですが、登録後すぐに使えます。
繁忙時期に関係なく新幹線を頻繁に使う場合
この場合は、「ネット(EX予約)」で説明している「EX予約」がおすすめになります。
専用クレジットカードの作成と年会費が必要になりますが、その金額を十分に超えるだけの割引が可能となります。
また「グリーンプログラム」というポイント制度があり、一定のポイントが貯まるとグリーン席へのアップグレードが可能になる特典があります。
新幹線はめったに使わない、手間をかけたくない、という場合
近くに金券ショップがあるなら、そちらで回数券のバラ売りを。
金券ショップがないなら、券売機・窓口で通常のきっぷを買うのが、一番楽な方法です。
購入方法ごとの料金
券売機、窓口(通常のきっぷ、回数券)
一番シンプルな購入方法ですね。
駅に着いてから購入すれば良いので、事前準備などが不要。気楽に購入できます。
回数券(6枚つづり)もあるので、1枚あたりの料金もあわせて出してみました。
種類 | 大人料金 (小児料金) |
普通車 自由席 |
¥13,870 (¥6,930) |
普通車 指定席 |
¥14,400 (¥7,200) |
グリーン車 | ¥19,270 (¥9,630) |
回数券 指定席用 |
¥13,940 (設定なし) |
回数券 グリーン車 |
¥19,270 (設定なし) |
新大阪〜東京の回数券に、大人用自由席の設定と、小児用全ての設定がありません。
なお、回数券は繁忙時期(GW、お盆、年末年始)には設定除外日(使用できない日)があるので注意が必要ですね。
また、指定席料金については繁忙期200円増、閑散期200円減、となります。繁忙期と閑散期の設定は次の通りです。
- 繁忙期:3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日)
- 閑散期:1月16日~2月末日、6月、9月、11月1日~12月20日の期間の月~木曜日(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除く)
ネット(EX予約)
EX予約(エクスプレス予約)は、専用クレジットカードを使って購入するきっぷです。
このEX予約には、こだま専用のきっぷ(グリーン車限定、ファミリー限定)があります。
購入には条件がありますが、料金はかなりやすくなります。
種類 | 大人料金 (小児料金) |
EX予約 普通車自由席 |
¥13,620 (¥6,800) |
EX予約 普通車指定席 |
¥13,620 (¥6,800) |
EX予約 グリーン車 |
¥18,480 (¥11,660) |
EXこだま グリーン早特 グリーン車 |
¥11,410 (設定なし) |
EXこだま ファミリー早特 普通車指定席 |
¥10,080 (¥5,030) |
EXこだま ファミリー早特 グリーン車 |
¥11,100 (¥6,050) |
EX予約は、ポイントがたまるとグリーン席にアップグレードできる「グリーンプログラム」が使えるので、頻繁に新幹線を使う方にとってはお得感が増しますね。
なお、EXこだま〜の購入には次のような条件があるので注意してください。
- 繁忙時期(GW、お盆、年末年始)には使えない日程(設定除外日)がある
- EXこだまグリーン早特は、3日前までに予約が必要
- EXこだまグリーン早特は最大6人まで購入可能
- EXこだまファミリー早特は、利用開始日の1ヶ月前午前10時から乗車日3日前の23時30分までに購入が必要
- EXこだまファミリー早特は、2人以上の利用が必要
ネット(スマートEX)
スマートEXは、手持ちのクレジットカードと交通系ICカードを使って購入するきっぷです。
EX予約よりも割引率は下がり、こだま専用のきっぷ、グリーンプログラムもありません。
こだまを使いたい方にはあまりメリットはないかもしれません。
ですが、クレジットカードがあまり制約を受けないことと、年会費が不要というメリットもあります。
比較的自由に割引を利用できるサービス、と考えるのもありですね。
種類 | 大人料金 (小児料金) |
スマートEX 普通車自由席 |
¥13,870 (¥6,930) |
スマートEX 普通車指定席 |
¥14,200 (¥7,090) |
スマートEX グリーン車 |
¥19,070 (¥12,230) |
旅行代理店(ぷらっとこだま)
こちらは厳密にはきっぷではなくて、旅行券扱いになります。
その分、条件が多くありますが、おまけでドリンクのチケットが付いてくるので、ゆったりとこだまで移動したい方におすすめです。
ぷらっとこだまの料金は通常期と繁忙期で区別されているので、それぞれ分けてまとめました。
ぷらっとこだま(通常期)
種類 | 大人料金 (小児料金) |
ぷらっとこだま 指定席 |
¥10,700 (¥7,400) |
ぷらっとこだま グリーン車 |
¥12,200 (¥9,600) |
ぷらっとこだま(繁忙期)
繁忙期の設定は次の期間です。(券売機、窓口で購入するきっぷと同じ)
3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日
種類 | 大人料金 (小児料金) |
ぷらっとこだま 指定席 |
¥12,300 (¥7,400) |
ぷらっとこだま グリーン車 |
¥13,800 (¥9,600) |
ぷらっとこだまの条件
条件は下にあるように、他のきっぷと比べて多いです。ですが、他のきっぷと比べても料金が安いのが魅力です。
- 予約は乗車日の5日前まで
- 予約後の変更は不可
- 購入は乗車日前日まで
- 途中乗車、途中下車は不可(ぷらっとこだまは無効になり、別途きっぷの購入が必要になります)
- 座席は指定
- 利用可能なこだま号の列車は限定
これらの条件があっても大丈夫!という方にはおすすめのきっぷです。
金券ショップ(回数券のバラ売り)
金券ショップに行くと、新大阪〜東京の回数券をバラ売りしているところがあります。
そちらで購入すれば、通常のきっぷの5〜10%程度割安にきっぷを購入することができます。
回数券1枚あたりの料金よりは割高になりますが、回数券を利用期限までに使い切れないような場合には、こちらをうまく活用すると良いですね。
なお、回数券なので、繁忙時期(GW、お盆、年末年始)には設定除外日(使えない日)があります。
こだまが混雑する時間帯
普段は空いているこだまですが、夕方(だいたい17時以降)に東京駅を発車するこだまは、かなり混雑します。
これは新幹線通勤や出張帰りのビジネスマンが利用しているので、三島あたりまで混雑が続くことがあります。
時には自由席でも座れなくなるケースも。
ゆったり、のんびりとこだまの旅を楽しみたい場合には、夕方出発のこだまは避けたほうが良いですね。
ちなみに、新大阪行きの最終は15時56分。新大阪まで行こうと考えている方は、混雑はしていないかな、と思います。
まとめ
新大阪〜東京の間は、ビジネスで使う乗客がたくさん利用する区間なので、のぞみやひかりはいつも混雑していますよね。
ゆっくりでもいいから、余裕を持ってゆったりと移動したい、そんな気持ちに応えてくれるのが、こだまかもしれません。
それでは、まとめます。
- こだま号の新大阪〜東京間にかかる所要時間は全て3時間57分
- 停車時間はそのうち50分程度
- 新幹線の利用が多い方は「EX予約」がおすすめ
- 繁忙時期を外せば、こだま専用きっぷ「EXこだま」が一番おすすめ
- 新幹線の利用が少ない方は、変更の予定がなければ「ぷらっとこだま」、変更があるなら「スマートEX」
こだま号、新大阪〜東京の旅。ゆっくり・ゆったり・おトクに活用してくださいね。
こだま号については次のような記事もあります。よければご覧ください!
こだまの停車時間についてのまとめ記事
こだまでの名古屋〜東京移動まとめ記事
こだまでの京都〜東京移動まとめ記事
こだまの充電可能なコンセントの場所まとめ記事